富山県経営品質協議会活動内容 講演会

2004サマー講演会(04/06/15)

「経営をどう革新するか」
講師:(株)マーケティングプロモーションセンター代表取締役 岡本正耿氏

恒例のサマー講演会が、JQA表彰制度委員会委員長 岡本正耿氏を招いて「経営をどう革新するか」と題して、8月5日(木)に富山商工会議所ホールにて開催されました。

JQAの理論的リーダーである岡本氏の本質をつきながらも軽妙洒脱な語り口に、およそ100名の参加者も一様に心を動かされ、多くの「気づき」を得たようでした。

岡本氏は、まず、シュンペーターの5種の「新結合=イノベーション(革新)」を確認したうえで、革新とは具体的には「活動=プロセスの革新」にほかならないことを強調しつつ、
「価値創造プロセス=企画・開発プロセス」
「価値提供プロセス=調達・提供プロセス」
「顧客関係プロセス」
の3つの「価値提案(バリュープロポジション)」の重要性に留意を促すところから講話を起こされました。

続いて、どの「価値提案」をコアとするにせよ、「価値」というテーマをめぐっては「価値の検討法」「価値を革新する思考法」「価値=知覚品質の把握」など様々な切り口からのアプローチが必要なことを種々の内外事例を交えながら説かれました。

さらに、顧客価値実現ということは、市場競争においては「競争優位」があってこそのものである以上、「戦略」発想が不可欠であり、その際の起点となるのが「ドメイン明確化」にほかならないことを強調されました。

明確なドメインに基づいてこそ、「価値創造プロセス=企画・開発プロセス」「価値提供プロセス=調達・提供プロセス」「顧客関係プロセス」の革新も内実の伴った戦略的な「マネジメントの革新」につながっていくというわけです。

その「マネジメントの革新」も、支配統制型や目標管理型といった従来の「人の管理」発想から、いまや「システムの状態を高めるマネジメント」が求められており、経営品質のねらいも「システムの状態」(経営品質=組織革新レベル)に焦点化されたものであることに留意を喚起されました。

「規則」もない経営から、「規則」に基づく経営へ、さらに「原理」に基づく「創発?自己組織化」を促進する(facilitate)経営へと、自社の経営の実情・実態を直視して段階的に状態=レベルを高めていくことが重要なのであって、セルフアセスメントは「自社の経営の状態=レベルを自己認識」するものにほかならないことを力説されました。

自社の経営の状態=レベルを自己認識するにあたっては、セルフアセスメントに「必要なスキル向上」を段階的・継続的に進めなければ、現実的な経営革新にはつながらないとして、

  1. 「気づき」による「前向きの態度の形成」
  2. 「思考プロセス」の共有
  3. 「対話プロセス」の共有
  4. 「参画」による「自己革新」の定着、

というステップを踏んでの(外から・上からの命令ではない)「内から・自ら」の動的・生成的な革新スタイルこそが、現在の複雑化・多様化の時代には戦略適合的あることを力説されて、講話をしめくくられました。