2004年新春講演会(04/01/28)
「自立する経営を目指して(株)福井キャノンの経営品質活動」
講師:福井キヤノン事務機株式会社代表取締役社長 玉木 洋氏
1月28日(水)13:30~15:50、富山商工会議所ビルホールにおいて、100名超の参加を得て、2002年度福井県経営品質賞知事賞受賞企業の福井キャノン事務機(株)社長の玉木洋氏の新春講演会が開催されました。
玉木氏の講話は一貫して、副題の「社長が変われば社員が変わる、社員が変われば会社が変わる」というキー・センテンスを軸にして、昨年7月に当会設立記念としてご講演いただいたトヨタビスタ高知(株)の横田社長との交流エピソードなども交えて、自社の経営品質向上活動のWWHDC(What-Why-How-Do-Check)の有り様を披瀝されました。
成熟市場である複写機業界は“モノ売り発想”から転換して「(1) 保守サービス力(スピード)/ (2)ソリューション提案力(サポート)/(3)お客様との関係(コミュニケーション)」という3つの「独自能力」に焦点化した付加価値提供を重要戦略課題と位置付けなければならないが、そのためには「全社員がCS担当」という企業文化が大前提となる。
つまり「社員の自主的な経営参加」が重要成功要因となるということであるが、社員一人一人が自分の頭で考えて「朗働する」ということは、言うは易く行うは難しい。
横田社長や千葉夷隅GC元総支配人の加藤氏、さらには京セラの稲盛名誉会長などの経営姿勢を謙虚に学ぶと「教育者としての社長」「社長の品格」ということに思い至り、結局は「社長が変わる」ことなくして社員の自主的経営参加はありえないことが分かる。
「理念づくり」「仲間づくり」「仕組みづくり」「スキルづくり」「マインドづくり」など社長の仕事は色々あるが、「会社のたいがいの仕事は社長でなくてもできるもの。
戦略的に最も重要な仕事だけを社長がすべきだ」という横田社長の教訓に照らして、昨年の創立30周年を契機とした“21世紀の「やくダち!や」宣言”を掲げて、「人づくり」を通じた経営品質向上活動のブレークスルーを目指しているとの由でした。
行動の速さ、行動しながら考える経営者として定評のある玉木社長にして、先進経営者から旺盛かつ謙虚に学ぶという精神は、率先垂範型のリーダーシップ発揮のあり方の生きた典型事例をうかがわせてくれるものでした。
それだけに、個々の実践紹介事例から学べることが多々あったこともさることながら、横田社長から学んだ「人間的成長を核とした経営」、加藤元総支配人から学んだ「仕組み×スキル×マインド」の顧客価値提供図式などなど、経営者として改めて熟慮・熟考すべき本質的課題が提示されたことをしっかり受け止めたいものです。
→講演録はこちら(104KB・全12ページ構成)



