富山県経営品質協議会活動内容 講演会

2005サマー講演会(05/08/19)

千葉ゼロックスにおける経営品質向上活動の取り組み
‐会社はこんなに変われるものか!?‐
講師:千葉ゼロックス(株) 取締役社長 山内 優氏

恒例のサマー講演会が、2004年度日本経営品質賞受賞企業である千葉ゼロックス(株)の山内優社長をお招きして、「千葉ゼロックスにおける経営品質向上活動の取り組み」と題して、8月19日(土) に100名を超える参加者を得て開催されました。

山内氏は、4年間に及ぶ経営品質活動取り組みのきっかけについて、JQAとの出会いのエピソードから話を起こされ、緩んでいた経営体質を改善する上で経営品質の考え方が重要であることにトップ自身が「気づく」ことが取り組み成功の必須条件であることを強調されました。
その上で、全社員が「思いを一つに」できるような「経営ビジョン」(方向性)を明確にし、その実現に向けてトップ自ら「退路を断つ」覚悟がなければ、長丁場となる経営革新などできるものではなく、トップが自ら「退路を断つ」ことの具体的な"証"として経営品質賞へのチャレンジを位置付けたというわけです。

山内氏は、経営品質賞への応募を通じて得られた様々なフィードバックや気づきを具体的に説明しながら、「進化・信頼・調和」を軸とした山内流の経営品質活動の要諦を披瀝されました。
要するところ、(1)「リーダーの自己変革」→(2)「社員の変化・成長」→ (3)「組織の変革」というフローに集約されたように思われます。
(1)においては、何よりトップの"本気"(退路を断つ覚悟)と「ビジョン明示」が重要。
(1)→(2)の過程においては、判断基準(価値観)の明確化と「現場100回」に代表される「対話」の実践が不可欠。
(2)→(3)の過程においては、「顧客にフォーカス」した社員教育と対話?納得のプロセス(ストローク)の積み上げこそが、"社員が主役・社員が資産"の裏づけであること。
つまりは、「社員フォーカス(ES)」+「顧客フォーカス(CS)」を基軸に据えてはじめて「卓越した業績」を産むような「組織の変革」=「仕組みの改善」が可能になるというロジックです。
このロジックは、正しく「相手を変えるのでなく、自分が変わることによって、相手や組織も変わっていく」という交流分析的知見に代表されるセルフ・イノベーションの鉄則を踏まえたものであり、大いに学ぶべき講話でした。

最後に、「思いを一つに」して「社員の納得性」を踏まえながら経営革新を進めていくことが極めて重要であることを、4年間の実践を通して改めて気づかされたとの現段階での感慨を述べて締めくくられました。
「会社をこんなに変えられるものか!」ではなく、「会社はこんなに変われるものか!」が副題として掲げられた所以が、講話全体を通してうかがわれる中身の濃い内容でした。