富山県経営品質協議会活動内容 定例会

4月度定例会 (2003/4/24,25)

2年目のステージに入った定例会}
「顧客本位の卓越業績」を目指した「知行合一」を改めて喚起!

 第1、第3グループの定例会「アセスメント基準書研究会③」=「1.リーダーシップと意思決定」が4月24日(木)に開催されました。また、4月25日 (金)に「経営品質アセスメント入門⑥」=「5.個人と組織の能力向上」を予定していた第2グループの定例会は、保坂講師搭乗の航空便の不如意事態発生により、急遽植木講師が担当して開始され、保坂講師到着後は、質疑応答のフェーズに予定を変更して行われました(*恐縮ながら、第2グループの「5.個人と組織の能力向上」は次回5月20日に改めて開催いたします)。

 第1、第3グループは、冒頭に、TMQAが2年目の節目を迎えたことを意識して、「1.リーダーシップと意思決定」とも絡めた意味合いで、植木アドバイザーが「経営は一つの"技術=アート"であって、技術には"知"が不可欠」であり、"経営に理論は不要"といった誤った通説とは逆に「知行合一=プラグマティズムを旨とする実業こそ、実践のための"理論武装"が必須不可欠」であるから、「経営者・リーダーこそは、社内一の"勉強家"でなければならない」と解説を交えて力説されました(同様の内容のことは第2グループでも保坂講師到着前に講話されました)。

 「知行合一」とは、「知(理論)」の"正しさ"を「行(実践)」によって「合一(検証・証明)」することで、プラグマティズムそのもの。そもそも"知"らないことは"存在"しないに等しく、"存在"しない事柄に対しては"行"うことができない。"知"のあり方=認識が革まれば、おのずと"存在"の見え方=様相は一変して、"行"いのあり方=実践方法も一変する。「顧客本位の卓越した業績」の現実化を目指すうえで、実践を導く"知"的武装の有力なツールとなるのが「アセスメント基準書」であるから、その背景的な理論も含めて粘り強く、息長く学ぶ必要性を植木アドバイザーは叱咤督励されました。受賞企業の経営者は皆"人一倍の勉強家"であるとの示唆もあり、「楽してエクセレント・カンパニーにはなれない」という当たり前のことを、あらためて思い知らされ、会員ともどもポジティブに自戒したいと痛感しました。

 リーダーシップ論として、「フォローワーあってのリーダー」という原点となる本義を再確認して、「価値前提のリーダーシップ」「変革推進のリーダーシップ」が当該カテゴリーの本質であることを解説されました。また、リーダーシップを発揮する大前提として「意思決定と合意の仕組み」作りにあたって、わが国の一般的な風土として「ルールと議論の欠如」に思いを致す必要性を強調されました。合意とは「意見を合わせる」ということである以上、関係者が「(仮説・根拠つきの)意見」をもつことが合意形成の大前提であり、自分の明確な意見を述べるには「日頃の自己啓発(勉強)」が不可欠であるという、単純な原則が踏まえられていないことが多いため、"総論賛成・各論反対"のような仕儀となりがちです。また、そのような議論・対話の「ルール」をはじめ、意思決定の手続きのルールや評価・処遇のルールなどの不備が、経営の仕組み全体を劣化させるものであり、この点にこそリーダーシップをもっと発揮すべきであると力説されました。

 第2グループでは、いくつかの質問をうけて、参加者にも一緒に考えてもらう形で応答がすすめられました。その中で、近日中に同業他社が新規参入する会員企業から、どのような対応・対策が必要かといった"生々しい"質問が出され、質疑応答のストロークが何度も繰り返され、大いに盛り上がりました。これまで学んできた「組織プロフィール」や「顧客・市場の理解と対応」の内容を具体的に生かす視点で考えていく、格好の事例となったように思います。

 ちなみに、定例会も、ひと通りの啓蒙学習を終えた段階では、このような参加企業の取り組み事例(成功事例はかりではなく、悩み事事例も含めて…)の発表を中心とした、相互学習・問題共有の場にしていくことを計画・予定しておりますので、会員企業の積極的な取り組みと忌憚のない双方向コミュニケーションに期待します。