富山県経営品質協議会活動内容 定例会

12月度定例会 (富山会場:2003/12/15、高岡会場:2003/12/25)

●富山会場「重視する考え方2:リーダーシップ」

 植木講師は、バーナード組織論の組織存続2要件「有効性」(組織目標達成)・「能率」(成員の欲求充足)と対照させて、リーダーシップ機能は「業績達成」と「関係維持」が2大機能であることを再確認しました(いわゆる、様々なリーダーシップの二次元モデルはこの視点に基づいている)。

 「業績達成」機能は理念・ビジョンの形での「方向明示」から「戦略策定」に至るフローとして展開され、また、「関係維持」機能は積極関与・言動一致の「率先垂範」から自主創造的に働きやすい「環境整備」に至るフローとして展開される、と整理されました。

 さらに、フォロワーあってこそのリーダーであって、リーダーシップのクオリティはフォロワーによって決められることを失念してはならないと強調されました。

 実際の組織は階層構造になっているので、階層の切り方によって誰もが「フォロワーかつリーダー」の役割を二つながらに持っていることも、特に“立場の使い分け/二枚舌”言動の組織風土破壊問題として留意すべきであり、トップといえども「経営理念」(国の“憲法”に相当する)のフォロワーであることを肝に命ずべきことを力説されました。

 

●高岡会場「1.経営幹部のリーダーシップ & 2.経営における社会的責任」

 保坂講師は、「1.経営幹部のリーダーシップ」においては、
 ①進むべき方向=ビジョン、顧客重視・クオリティ重視の姿勢の明確化、
 ②方向・姿勢の内外利害関係者への浸透・共有、
 ③浸透・共有に際しての経営幹部の積極関与、
 ④浸透度・共有度の把握確認
 という一連のフロー全般にわたって、経営幹部が対話重視の形で率先垂範することが「価値前提の変革のリーダーシップ」発揮の基本であることを説かれました。

 特に、自由闊達なオープン&フェアなコミュニケーション風土の醸成に意を用いることが経営幹部は強く求められることを強調されました。

 「2.経営における社会的責任」においては、今や、企業の社会的責任は受身で「やむを得ず行う」というものではなく、顧客・市場の信頼を獲得して業績を向上させる上でアクティブに取り組むべき「戦略的課題」になっていることの認識が重要であることを、事例を交えながら解説されました。

 中小企業にとっては、社会的責任は無縁のものであるという誤った認識が未だに見受けられることがありますが、規模は小さくとも「身の丈に合った取り組み」を地道に積み重ねることが大切であると再確認したいものです。