富山県経営品質協議会活動内容 定例会

4月度定例会 (富山会場:2004/4/28、高岡会場:2004/4/27)

●富山会場「重視する考え方5:スピード」

 植木講師は、スピード重視とは、単に"速ければ良い"という小手先のテーマではなく、「環境変化のスピード」という客観的制約条件の下では「変化対応のスピード」という主体的制約条件を克服することが重要な「成功要因」となるという基本認識こそが肝要であることを説きました。

 「顧客からみたクオリティ」を実現する「プロセス」を志向すれば、おのずと顧客の期待するスピードに合わせた「タイム・マネジメント」が要求されるというわけです。

 エンパワーメント・機能横断型組織などのキーワードで語られるアジル経営(俊敏な経営)ということも、単なる組織形態論のレベルの問題ではなく、顧客価値実現のための「改善・変革のスピード」を高めるためのものであることを再確認すべきことを強調されました。

 簡易な数値分析事例を援用した「納期」概念の見直し解説もされ、経営資源としての「時間」の戦略的重要性を改めて認識させられたと思います。

 

●高岡会場「5.個人と組織の能力開発」

 保坂講師は、「社員の自主的・創造的な取り組みを促進する環境づくり」「環境変化に即応できる変革能力」「戦略リンクの社員の能力開発プログラム」「業務特性に応じた個別育成計画」「社員満足要因の把握と改善への活用」などのポイントを簡潔明瞭に解説されました。

 「社員のやる気を引き出す」ことができれば、経営の半分は終わったも同然と言われますが、社員・組織の能力開発が「理念・ビジョン・顧客価値・戦略」と直結していなければならないという要諦もあわせて考えれば、このカテゴリーでも「経営幹部のリーダーシップ」の重要性が強調されねばならないことを、保坂講師は説かれました。

 サービス経済化の進展が常識化している現在、「人間それ自身が商品である」という考え方がいかに重要であり、それが「ESなくしてCSなし」のコトバに集約されているのだということを力説されました。

 具体的には、自由闊達なコミュニケーション風土・組織横断型チーム・エンパワーメントなどの定着による「顧客本位の全体最適な協働システム」づくりへの取り組みの「質」が問われていることを再確認させられました。